巣箱の置き場所
ミツバチを飼いたいと思った時、いくつかの心配事が頭をよぎります。そのひとつが、巣箱の置き場所のことです。ここに置いても問題ないだろうか? 人の迷惑になったりしないだろうか? などなど・・・・。
まず、置き場所は2つに分けて検討します。
1. 自分の屋敷内
1)庭
2)ベランダ
3)屋上 などが考えられます。
屋敷内の場合は、風通しが良く、木漏れ日が差すくらいの木陰や、軒下が良いです。ベランダや屋上の場合は日陰を作ってあげます。巣箱前には2m以上の空間が欲しいです。ミツバチの飛行のためです。
ミツバチの飛行方向に、
1)隣家のベランダや窓がある場合、
2)通学路や歩行する道路がある場合は、巣箱の設置を止めた方が良いです。
市街地でミツバチを飼育することを禁じた条例がある自治体もあるそうです。人家が密集している場所でしたら、念のため、役所に確認した方が良いです。分封したとき、大騒ぎになります!! 冬場には、白い洗濯物や白い車などに、ミツバチの糞害というのがあり、隣家が親密な1~2軒でしたら、おわびで済みますが、そうでない場合は厄介なことになります。
2. 自分の屋敷以外の屋外
1)山林
2)原野
3)果樹園の中
4) 田畑の休耕地 など
自宅から30分以内に行ける所に、上記のようなミツバチを置ける場所を確保できれば最高です。隣家や歩行者を気にする必要がなくなります。
山林や原野でも他人の土地に無断で巣箱を置くわけには行きません。果樹園や田畑の休耕地なども勿論です。河川敷などに無断で置くことも、いけません。
所有者の了解を得て協力していただければ、趣味の養蜂とはいえ将来的には規模拡大も視野に入ってきます。ミツバチは増えますから、はじめから20箱くらい置ける場所でスタート出来れば最高です。
地主さんと最初から使用料の取り決めをしておく方が、何かと安心です。300坪位で、使用料相場は年間1万円です。ただし、草刈りをするとか柵を張り巡らすとか蜂場の管理は、こちらで、ちゃんとしないといけません。
自分の屋敷以外の屋外置き場所の条件は以下のようです。
1)車で近くまで行ける。
2) 人目につかない。
3)10m範囲に農耕者などが、来ない。
4) 雨による浸水の心配がない。
5) 木漏れ日が差すくらいの木陰の下(日陰対策をすれば 日向でも良い。)
6)風通しが良い。
* 北向き斜面の土地は養蜂には不向きです。真冬に冷たい北風が吹き込みます。