外検のチェック項目
ミツバチの飼育管理では、巣箱の外を点検することを”外検”と言います。
巣箱の外は漠然と見れば、何が起こっているのか、何か問題があるのか、ないのか わかりません。具体的にポイントを絞ってチェックします。外検は毎日でも良いです。外検は多岐に渡るのですが、主なものは以下のようです。
1)蜂場環境
巣箱置き場所、置き方のチェックです。最適な場所に最適な状態で巣箱を設置してスタートし
たとしても、日数が経つと変化します。飼育環境も管理が必要です。
あ)風通しは良いか?
い)日は適度に当たるか? 日差しは強すぎないか?
う)雨水が巣箱蓋から入らないか?
え)雨水が巣門から入らないか? 大雨時に浸水しないか?
お)乾燥で箱板がひび割れていないか?
か)巣箱にこけが生えたり、腐ったりしていないか?
き)木の枝や雑草が伸びて巣門を塞いだり、ミツバチの飛行をさえぎっていないか?
く)街灯や防犯照明などが巣門を照らす位置にないか?
け)巣箱上空をつばめが飛び交っていないか?
2)巣箱からの投棄物
巣箱からは、いろいろな物が運び出されます。巣箱内をかじり掃除したごみや巣のかけらや働
き蜂の死骸などを日常的に運び出しますが、その運び出される物によって、巣箱内がどういう
状態なのかわかります。外検をしていると、巣箱内の異常をいち早く発見できます。
あ)巣箱蓋や巣門側の箱板に黄色い汚物を排泄していないか?
い)働き蜂の死骸が多くないか?
う)羽が縮んだり、切れている働き蜂のさなぎや生まれたての働き蜂の死骸はないか?
え)白色や黒色の硬い白墨(チョーク)のようなものはないか?
3)巣箱への接近者
巣箱に外敵などが来ていないか? ミツバチの巣箱は、美味しい物の宝庫です。アリ、カマキ
リ、ヒキガエル、ハチノスツヅリガ(スムシの成虫)、日本蜜蜂、スズメバチなどが狙ってい
ます。